小さなお子様がピアノを習い始めた時にピアノを購入し、さてそのピアノはどこに置こうか!と配置を考えたご経験はありますか?
リビングに置くのか、子供部屋に置くのか・・
個室の静かな場所で音をよく聴きながら練習できたらそれは最適なのですが、始めたての頃はそれが最善ではないようです。
リビングに置くことのメリットとして家族の出入りがある部屋にピアノを置くと決して静かな環境とはいえませんが、家の中ではほとんどママ、パパから離れず過ごす小さな子供達にとってピアノが身近な物になります。
ピアノに触れるタイミングを作りやすく声もかけやすい、そしてお子様にとっては家族に聴いてもらえるということは喜びであり楽しい事でもあると思います。
しかし、ピアノが身近だからこそ声かけやルールがないとピアノが家具化してしまう恐れもあります。
実際の生徒さんの中にレッスンでは集中しとてもやる気満々なのですがお家での練習はしてこない小学1年生の生徒さんがいます。
お家でのピアノとの関わり方をきいてみると、そもそもピアノのあるお部屋に行くことが少ないということでした。
そのお部屋は、賑やかに家族が集う部屋から少し離れてピアノだけがポツンとあるお部屋なのだそうです。
未就学児の生徒さんが家の中でひとり離れて長い時間ピアノに向かい練習をするというのはなかなか難しいことです。
しかし今がその様な環境であってもママ、パパがお部屋についていてあげたり、お顔を見せてあげるだけで子供達は安心した気持ちでピアノに向かえるでしょう。
そして、その部屋に入った時はピアノに集中しようというスイッチが入るようになればそのお部屋は静かでとてもよい環境となります。
ピアノの配置は生活環境に合わせ、小さなお子様を家族から長い時間切り離さない環境におけることが望ましいと考えます。