「子どもに音楽を心から楽しんでほしい」そんな気持ちでスタートしたピアノ。
それがいつの間にか
「もっと上手に弾いてほしい」
「コンクールでこのあたりまでは進んでほしい」
子どもがピアノを弾く理由を、ママや周りの大人の期待と重ねてしまうことありませんか?
本来、ピアノを弾くのは子ども自身のためであり、彼らが音楽を楽しむためのものです。
ここで大切なのが、アドラー心理学の「課題の分離」の考え方です。
アドラーは、人が自分と他人の課題を分けることを強調しています。ピアノを弾くことは子ども自身の課題であり、その楽しさや意義を見つけるのも子ども自身。
ママや先生の欲求や期待を満たすためにピアノを弾くわけではないですよね。
その子自身の自然体の音楽以上のものを求めて、「もっと良くなるはず」と演奏に色を付けようとするとき
「本当に本人の内側から出てきた表現かな?」
「そもそも、今の時点で本人がこれ以上の音楽を求めてる?」
一度立ち止まって原点に返って考えてみることも必要かもしれません。
子ども自身が音楽と向き合い成長するために、周囲は過度な期待を手放し、子どもの意思を尊重して見守る存在でいたいですね。