イヤイヤ期に入ると、子供が何かと「イヤ!」と言うことが多くなり、レッスンに行きたがらない、泣いてしまうなどの困難に直面することがあります。
そんなとき、親としてどのように対応すればよいか悩んでしまうこともあるでしょう。
今回は、保護者の皆さんが、イヤイヤ期の子供がレッスンを楽しく続けられるようにするための具体的な対策をご紹介します。
1. 心が落ち着く環境、空間を作る
イヤイヤ期の子供は感情が高ぶりやすく、特に新しい環境やルーティンに対して抵抗を示すことがあります。そんな時はママやパパも教室に入り、レッスンに参加してみましょう。レッスン中、ママのお顔が見えるだけで安心することがあります。
もう一つは「ぬいぐるみ」を使った環境づくりです。
お気に入りのぬいぐるみを「見守る存在」として子供から見える椅子などに置いてレッスンに挑むのもおすすめです。
「○○ちゃんが頑張っているところを見ていてもらおうね」
「〇〇ちゃんのピアノを聴いて嬉しそうだよ!」
と、子供に声をかけましょう。
2. シンプルな選択肢を与える
イヤイヤ期の子供は、自分の意志で物事を決めたいという強い欲求を持っています。これを利用して、レッスンに関する簡単な選択肢を与えることで、子供が自分で選んだと感じることができます。例えば、「今日は黄色い本から弾いてみる?それとも青い本?」といったシンプルな選択肢を提示すると、子供は自分で決めたという感覚を持ち、レッスンに向かいやすくなります。
レッスンが終わったら「○○公園に行く?それとも○○公園にする?」など、子供にとって嬉しい選択肢を与えてあげる事でモチベーションアップにも繋がります。
3. 感情を認め、共感する
子供が泣いたり、抵抗したりするのは、自分の気持ちが理解されないと感じているからかもしれません。
そのため、まずは子供の感情を認め、共感することが重要です。「今日は行きたくないんだね。でも、レッスンが始まると楽しいことがいっぱいあるよ」といった言葉で子供の気持ちを理解しつつ、ポジティブな方向に導きます。
こうした共感的なアプローチは、子供の気持ちを落ち着かせ、前向きな気持ちに変える助けとなります。
4. レッスン前の準備とスケジュール管理
レッスン前に、子供が疲れていたり、お腹が空いていたりすると、機嫌が悪くなることがあります。これを避けるために、レッスン前に十分な休息をとり、おやつや軽食を用意しておくと良いでしょう。また、レッスンの直前に「あと10分で出発だよ」といった知らせをすることで、スムーズに移行することができます。スケジュールを調整し、子供が最も落ち着いている時間帯にレッスンを設定するのも効果的です。
イヤイヤ期の子供がレッスンを楽しく受けられるようにするためには、保護者や講師側の工夫と対応が欠かせません。
子供の感情に寄り添い、前向きなアプローチを取り入れることで、レッスンへの抵抗感を和らげ、楽しい時間に変えていくことができます。
何よりも、子供のペースを尊重しながら、少しずつ慣れさせていくことが大切です。