いよいよ来週から新年度がスタート♪
子どもの新しい習い事、何にしようかな?と考えている方も多いと思います。
よく「音楽系の最初の習い事にリトミックが良い!」
「まずリトミックをやっておくと、ピアノに進んでからラク」
という話を聞きませんか?
では具体的に、リトミックでのどんな経験がピアノで役立つのでしょう?
たくさんありますが、「音楽のニュアンスを感じ、表現する経験ができる」ことが一番大きいかと思います。
「音楽のニュアンス」ってなんでしょう?
ピアノでは、楽譜に書いてある音符をただ並べて弾くだけではなく、音楽に込められた「ニュアンス」を表現することがとっても大事です。
たとえば、楽譜に「フォルテ(強く)」と書いてあったとします。
この時、ただ機械的に音量を上げて弾けば良いわけでは無く、必ずそこにニュアンスが伴います。そしてそのニュアンスは1種類ではありません。
お相撲さんみたいにどっしりしたフォルテ?
女の人が悲しくて声を張り上げて泣いてるようなフォルテ?
炎がボーボー燃えさかるようなフォルテ?
「どんなフォルテなのか」によって、出す音が変わってくると思いませんか?
この「音楽のニュアンス」を感じて、想像して、音に乗せて表現することで、本当に聞き手の心を打つ演奏になります。
どうしてリトミックでニュアンスを表現する力が身につくのでしょう?
リトミックでは自然現象や事象・音楽のニュアンスを、ピアノの演奏に合わせて体を動かしながら表現する活動をたくさん行います。
スカーフをゆらしながら音楽の揺らぎを表現したり
風船になってブワーっとふくらんでみたり
お花をフワっと咲かせて匂いを想像したり
音楽と一緒に体験したこれらの経験が、情報としてたくさん蓄えられます。
そうすると、例えば将来ピアノのレッスンで
「ここはやさしいお日様みたいな音かな」
「ここは急に雪が降りだしたような音かな」
蓄えた情報をもとに音楽のイメージを広げることができます。
これって、ピアノのレッスンだけではなかなか得られない感性だと思いませんか?
なかなか効果がすぐに見えにくいリトミックですが、将来きっと宝物になる感性が手に入るかもしれません。